【この本を選んだ理由】
ボーダフォンがソフトバンクという会社になったころ、私が高校生でした。
そのころから「孫正義」という人物の名前が世の中に出るようになってきたような気がします。
孫さんを題材とする書籍は色々とでていますが、タイトルからして出生ではなくビジネスの世界での孫さんを語っています。
そんなところが気入りました。
そのころから「孫正義」という人物の名前が世の中に出るようになってきたような気がします。
孫さんを題材とする書籍は色々とでていますが、タイトルからして出生ではなくビジネスの世界での孫さんを語っています。
そんなところが気入りました。
【感想】
孫正義のストーリを時代を前後しながら語る本書のストーリは物語性が強く。没入して読むことができる。単に成功者孫正義を語るのではなく、ソフトバンクという巨塔を築くまでの数多あるステップでの葛藤と失敗を描き、人間味あふれるストーリとして描いている。これらの話が脚色なく、すべて現実であれば波乱万丈、奇想天外な現代絵巻という感想がしっくり来る。
孫正義自身、坂本龍馬や織田信長など歴史上の人物に感銘を受けており随所に引用が用いられる。歴史は繰り返されるといえばありきたりに聞こえるが、問題へのアプローチ、仲間への姿勢は歴史の転換期を先導していった者たちの思想にヒントを見出しているのかもしれない。問題の咀嚼とそれとマッチする歴史的事例。これを選び、道を信じ邁進できることが孫正義の強みのように私は感じた。
凡人からするとここまで大成功している人間でさえ最も尊敬する人物は父親だという。そんなところに人間味と親近感を感じずにはいられない。
20代の若かりし頃のユニソン・ワールドというベンチャーから始まり、佐々木正などのトップクラスの経営者との縁を紡ぎ今のソフトバンクがあるし、これからも縁ネットワークは広がり続けるのだろうと思った。
300年王国を築く。孫正義の恒例の大ボラとしてとらわれるが、マーケティングと想定シミュレーションにより裏取りされた言葉であり、むしろ宣言に近い。自身を鼓舞するための宣言である。巷の大企業でここまでの事を言える人がどれほどいるだろう。
もし経営者、社長の役割が会社を存続させることなのだとすると自身の任期までの存続と範囲を決めている人たちが多分にいると思う。存続のためにはなりふり構わず、成長する必要がある。留まることは加速状態から惰性に変わることであり、貯金を使って生きるジリ貧と同じだと思う。300年存続させるためには、確実に走りつづける必要がある。なぜなら減速の摩擦係数がわからないからどこまで加速すれば300年もつかわからないからである。
経営者にはこれくらいストレートで誰が聞いてもわかる想いを語ってほしいものだ。300年(ゴール)に至るまでの道のり(戦略)は果てしなく長く、いくつも寄り道があり複雑怪奇なのだから、目標くらいはこれくらいシンプルでベターだ。